今カービング業界の足回り事情を賑わせているのがカービングプレートです。確かにブーツやバインディングに関しては大抵パターンが決まっていますし、新しい素材や技術でも開発されない限り本当に進化したアイテムは見込めませんよね。
そんな中、彗星のごとく現れたのが『OJKプレート』です。カービングプレート自体は以前からありましたが、価格面で見ても簡単に入手できるものではありませんでした。
しかしOJKプレートは樹脂を使った革新的な制作方法によって、今までのカービングプレートとは一線を画す手軽さを実現。そのため、カービング初心者から上級者まで多くの人が入手しやすいアイテムに。
とはいっても、プレートを使ったことがないと「プレートなんて使って意味あるの?」と感じる方もいるでしょう。そこで本記事ではOJKプレートの特徴・種類・効果をはじめ、メリットやデメリットについても触れていきます!
本記事を読めばOJKプレートについてほとんど全てのことが分かりますよ。「購入しようか迷っているけど、詳しく知っておきたい」という方はぜひご覧くださいね。
まずはOJKプレートについて紹介!

SNSなどでスノーボード系の人(カービングなど)をフォローしていると、ふいに『OJKプレート』といった単語に巡り合うかもしれません。もしくは、雑誌などでちょっとだけ見かけた人もいるでしょう。
そんな方々の中には、名前だけ知っているけど実際どんなものか知らない人もいると思います。そこでまずはOJKプレートの基本情報をまとめたので確認していきましょう!
OJKプレートとは?
OJKプレートはカービングプレートの一つです。群馬県富岡市にある岡田樹脂工業を基盤にした『OJK special snowboards』より販売されています。
OJKプレートを開発したのは、現役JSBAデモ&プロの岡田幸義さん。樹脂成型の技術を使って革新的なプレートを生み出しました。
自身もプレイヤーだからこそ、本当に欲しい機能を熟知しているのが強みですね。
ちなみにOJKは岡田樹脂工業の略。
そもそもカービングプレートってなに?
カービングプレートはターン性能の向上やドラグ防止などを目的として、バインディングとボードの間に挟みこむ形で使用されるプレートです。
プレートを挟むことでボードの硬度を調整したり重心を上げてカービング性能をUPさせたりします。
簡単にいえばカービングがやりやすくなるプレートってことですね。
OJKプレートの種類は5つ!

現在販売されているOJKプレートは全部で5種類あります。大まかに分ければアルパイン用とフリースタイル用なんですが、用途に合わせてさらに細かく分けられているので、それぞれご紹介していきますね。
フリースタイル用プレート【01】
OJKプレートとして最初に販売されたのがフリースタイル用の01です。ハードとミドルに分かれており、レッド・ブラック・ブルー・ピンク・グリーン・イエローの6色があります。
アルペン用プレート【02】
フリースタイル用の次に発売されたアルペン用プレート。アルペンの形に合わせてフリースタイル用より細く作られています。
フリースタイル同様ハードとミドルに分かれていますが、カラーはそれぞれ1色ずつ。
現在ハードはブラックでミドルはグリーンのみです。
アルペン用プレートは10万円以上するのが一般的ですが、16,000円~17,000円で購入できるコスパの良さはそれだけで大きな魅力。
アルペン用プレート【02α】
02plusとは異なり、プレート1枚ずつアルミフレームを搭載した02α。ただ安定性を上げるだけでなく、エッジやボードへのパワーコントロールを調整できます。
もちろん従来のプレート効果は失われていません。
ウーマン&キッズ用プレート【0.8】
女性やキッズ用ボードのために01を少し小さくしたモデル。基本的には01と同じ性能ですが、若干異なるカラーが販売されています。
OJKプレートの特徴4つ

OJKプレートはカービングプレートの一つですが、他社のカービングプレートとは異なる特徴がいくつかあります。
OJKプレートだからこその特徴を紹介していきますね。
樹脂で作られている
まず1番の特徴といえば樹脂で作られている点でしょう。そのため軽いのに頑丈なプレートを作れます。岡田幸義デモ&プロが自ら設計し自らの工場で作成しているため、不良部分をすぐに改善できるのも強いですね。
ミディアムにはキャンバーを採用!
ミディアムプレートは少し反っていますが、実はわざと反らせています。
というのも、プレートにキャンバーを取り入れることで、バインディングを乗せたときにボードへの圧を増進。
つまり、既にボードが若干押されている状態となるため、スノーボード初心者やカービング初心者でも板をたわませやすくなりカービング性能が向上するわけです。
5ミリのカントが入っている
全てのOJKプレートにはカントといって、少し高低差が付けられています。カントが入っているとボードを踏み込みやすくなるので、結果的にカービング性能UPに貢献すると共に膝への負担を軽減。
そのため、実はカービングだけでなくグラトリやジャンプなど、トリックでも注目されている技術です。最近ではバインディング自体にカントが入っているモデルも増えてきました。
カラフルでポップ!
カラフルさは今までのプレートにはなかったOJKプレート唯一の特徴ですね。カービングプレートといえば無機質で目立たないものが多い印象ですが、敢えてカラフルに彩ることでボードに新たな色を加えてくれます。
もちろんカラフルなのが嫌な人もいるかもしれませんが、黒など目立たない色を始め、ボードに合わせて色を変えられるので、同じような色を装着すれば目立ち過ぎる心配もありません!
OJKプレートを使って得られる効果やメリット5選!

OJKプレートはカービングプレートの一つなので、カービング性能が向上するのはもちろん、副産物的にさまざまな効果を発揮してくれます。具体的にどのような効果があるのか、実際に使っている私のレビューも含めてご紹介していきますね。
カービング性能UP!
OJKプレートを使う一番のメリットはカービング性能がUPすることでしょう。具体的にはノーズの捉えが良くなり雪面に対するグリップ力が増します。
カービング性能がUPするのは、前述したカント機能やプレートによる重心位置の変化によって、いつもよりも効率的に踏み込めるなどの理由も大きいですね。
振動吸収してくれる
OJKプレートを使うと、本来ボードから直接くる雪面の圧を吸収してくれるので、足への負担が減ります。そのため振動吸収に割いていた力の分をカービングに集中して注ぎ込めるわけです。
私自身多少バーンが荒れている程度ではビクともしなくなりました!
ドラグ解消!
単純にボードからブーツまで高さがあるためドラグ解消にも使えます。人によってはドラグ解消のためだけに使っているケースもあるようです。
最近ではウエストが細い板も増えているので、OJKプレートを使ってドラグ解消している人も見かけますね。
ちなみに2021年12月よりOJKプレートの新作ドラグダケが発売されました。名前の通り、ドラグだけを解消したい!と思っているならチェックしてみてください。
ハードなバーンでも安定
振動吸収に繋がりますが、OJKプレートを装着することでアイスバーンやボコボコなバーンも滑りやすくなります。
なぜならグリップ力が増すのと振動吸収によって足への負担が減るためです。
特にアイスバーンはグリップ力がないことによって板が抜けてしまうのが原因だったりするので、OJKプレートでグリップ力を上げるのは理にかなっていますね。
アクセサリーにも!
OJKプレートはカラフルなので、アクセサリーとしても見栄えがいいです。人気なのは黒みたいですが、私はプレートからも目立たせたいので、赤を使ってガンガン主張させています!
実際女性からも「カワイイ!」と人気があるようですよ。
OJKプレートにはデメリットもある?

もちろんOJKプレートは誰にでも合うわけではありません。誰にでも効果的な商品はこの世に存在しませんよね。
OJKプレートも例外ではなく、多少のデメリットがあります。ここでは私が感じたデメリットを紹介していきましょう。
足回りが固くなる
OJKプレートはボード自体のフレックスを保ちながら足回りを固くしてくれるので、人によっては大きなメリットがあります。
しかし、同時に足回りの固さが気になる人には向いていません。例えば、ボード本来の反応をしっかり感じたい方などですね。
もちろんOJKプレートは反応に関して邪魔をしないような設計にはなっているのですが、それでもプレートとしてボードとバインディングの間に挟みこむのには変わりありません。
板が傷つく
バインディングにも言えることですが、ボードに直接装着してしまうと、スノーボードのボディが傷つきます。
そのため傷つかせたくない方はプレートとボードの間に薄いテープやシール、もしくはビニールなどを挟みこみましょう
OJKプレートがおすすめなのはこんな人!
OJKプレートが気になっていても「自分が使っていいのかな?」なんて思っている方もいますよね。そんな方のためにぜひ使ってみてほしい人をまとめると…
- カービングのグリップ力を向上させたい
- ウエストの細い板に乗りたい
- ドラグを解消したい
- カービングターンのコツを掴みたい初心者
- アイスバーンも攻略できるようになりたい
以上のような方にOJKプレートはおすすめです!もちろんそれ以外の方も使ってみると新しい世界が開けるかもしれませんよ。
(ドラグ解消には以下の記事も参考にしてみてください)
OJKプレートが割れるって本当?
OJKプレートと調べると「OJKプレート 割れる」といった不審なキーワードを目にするかもしれません。実際OJKプレートが出始めた当初、01のミドルが割れるといったクレームが相次いだそうです。
私はハードもミドルも両方使っており、幸いにも割れたことはありませんでしたが、ミドルを使っていた知人はセットする穴の部分から割れてしまいました。
どうやら設計時の問題だったようです。割れても一応問題なく使えますが、後味はよくありませんよね。
現在は解消済み
実はOJKプレートのミドルが割れる問題はすでに解消済みです。現在は設計を見直してどれだけ曲げても割れないようになっています。
そのためこれからOJKプレートを購入しようと思っている人は安心して大丈夫そうですね。
OJKプレート料金など詳細

会社 | OJKspecialsnowboards |
種類 | CP01/02/02plus/02α/0.8 |
料金 | 14,630円(税込)~29,920円(税込) |
OJKプレートを購入できる場所は?
OJKプレートはカービング系のボードを豊富に取り扱っているお店なら置いてある可能性が高いですが、まだまだ取扱店舗は少ないです。そのため、地方によっては現地で購入するのが難しいパターンもあるでしょう。
それにお店には欲しいカラーが置いていない可能性もあるので、確実に購入するならネットがおすすめです。
おまけ:OJKプレート以外のカービングプレート3つ紹介!

OJKプレートはあくまでもカービングプレートの一つなので、他にもさまざまなカービングプレートは販売されています。
その中でも老舗から新進気鋭のプレートまでざっくり紹介していきましょう!
T-PLATE
カービングプレートでまず思い浮かべるのがT-PLATEでしょう。栃木県にあるプレートに特化した会社で、用途に合わせたさまざまなプレートが販売されています。
少々値が張りますが、一度買ったらそんなに買い替えるものでもありませんし、自分好みの足回りを作れるカスタマイズ性の高さは魅力です。
RECT DISC
ラントリブームの立役者といっても過言ではない菅谷佑之介さん。そんな彼によるラントリ向けプレートがRECT DISCです。
料金もそこまで高くなく手を出しやすい価格帯でありながら機能性も抜群。そのためラントリ界隈では購入者が続出しているようですね。
IRONROCK
オリンピック選手の斯波正樹さんも使っているIRONROCKプレート。アルパイン用のプレートでありながら、他社のプレートに比べて軽いのが特徴。
見た目のいかつさとは裏腹に、中が空洞になっているのでとても軽量です。そのためボードのトーションもしっかり使えます。
まとめ
これまで3万円~5万円以上、ものによっては10万円単位出さなければ買えなかったカービングプレートが、15,000円前後で購入できるのはありがたいですね。
カービングで伸び悩んでいる方やドラグが気になる方など、OJKプレートは着けていても損することがほぼないので、ぜひ一度試してみてくださいね。
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