「スノボって転んだら痛そう」「なるべく安全に上達したい」
そう思っているスノボ初心者の方はたくさんいるでしょう。
確かに危険なスポーツとは分かっていても、ケガをしないで上達できた方がいいに決まっています。実際上手い人は凄まじい転び方をしても、ケロッとしているシーンは多いです。
しかし、スノボ初心者だとなかなか気を付けるポイントが分かりません。そのため、せっかくスノボに行ったのに心から楽しめない可能性も。
そこで本記事では「スノボ=怖い」といったイメージを払拭するために、安心して上達するためのアイテムを、必要な理由と共に10項目紹介!さらに、初心者が怪我をしやすい理由も合わせて解説していくので、今シーズンは絶対上達すると思っているなら、ぜひ最後までお読みください。
スノボ初心者が怪我をしやすい大きな理由4つ

スノボ初心者がケガを防ぐためには「なぜケガをするのか」を知るのが大切です。下記で怪我をしてしまう理由4つをまとめたので見ていきましょう。
転び方が分からない
正しい転び方を知らないのは、スノボ初心者が怪我をしてしまう大きな理由です。下手な転び方をすると、最初の用具装着の段階で腕を骨折してしまったり、頭を打って亡くなってしまうこともあります。
スピードコントロールが難しい
初心者のうちはボード操作に慣れていないほか、急な斜面と緩い斜面の違いが分からず、いつの間にか制御できないスピードになっていることがあります。スピードが出過ぎると焦ってしまい、転倒や他の人にぶつかってしまう危険性が高いです。
ボードが足に固定されている
スノーボードはそもそも両足が固定されています。そのため、万が一転倒したときに、変な体制になったり、場合によっては止まれず木やポールに突撃してしまうことも。
疲労による判断力低下
スノボ初心者は雪山という環境に慣れていない人が多いでしょう。雪山では酸素が薄かったり寒かったりと気づかないうちに体力を奪われています。体力低下によって正常な判断ができず、ケガに繋がることもあるでしょう。
スノボ初心者がケガをしないために知っておくアイテム10選
スノボ初心者が怪我をしてしまう理由の欄の通り、初心者のうちはスピードが出ないからといって、舐めた装備で雪山に行くのはおすすめできません。むしろ、初心者のうちほど万全な体制でボードを楽しみたいところ。そこで下記からは、ケガを防ぐためにも知っておいた方がいいアイテムを紹介していくので参考にしてみてください。
ヘルメット|あなたの「頭」を守る
頭は傷つけたら二度と戻りません。初心者のときこそ装備しておきたいのがヘルメット。最近のヘルメットはオシャレなものが多く、コーディネートの一つとしてうまく組み込めば、上級者っぽく見せることも。また、意外と暖かいため、バラクラバなどと合わせれば防寒もバッチリです。
▶選び方のポイント
- フィット感:頭を振ってもグラグラしない、ジャストフィットするものが理想です。
- 軽量性:重すぎると首に負担がかかるため、できるだけ軽量なものを選びましょう。
- 通気性:内部が蒸れないよう、通気口の調整ができるものが快適です。
ヒッププロテクター|お尻と尾てい骨を守る
初心者はスピードが遅いため、お尻で転んだ場合に衝撃を全て受けてしまいます。特に硬い雪のときは、お尻が更に裂けたかと思うような痛みを伴うことも…。人によってはお尻が痛すぎて諦めたなんて人もいるほどです。そんな衝撃から守ってくれるのがヒッププロテクター。座布団を敷いている感覚で着用でき、安心感は半端ないです。また、初心者は座っている時間も長くなりがちなので、お尻が冷えることも防いでくれます。
▶選び方のポイント
- パッドの厚みと範囲:お尻全体と尾てい骨をしっかりカバーできるもの。
- 伸縮性のある生地:動きを妨げないストレッチ素材が良いでしょう。
リストガード|手首を骨折から守る
初心者のうちは、転倒時に手をついてしまうことが非常に多いです。といっても、それが人間の正常な反応なので、慣れるまでは仕方のないこと。しかし、スノボの場合は手をつくことで簡単に骨折してしまうのも事実です。そんな危険から守ってくれるのがリストガード。手首を固定し、衝撃を分散してくれます。また、グローブの下に隠れるので、見た目にも気を遣わないのが嬉しいところ。
▶選び方のポイント
- フィット感:手首にしっかりとフィットし、ズレにくいもの。
- プレートの強度:手のひら側にプラスチックや金属のプレートが入っているものが効果的です。
膝プロテクター|膝への衝撃を防ぐ
お尻や手首に比べると話題になりづらい部位ですが、膝も怪我のリスクがあります。特に硬い雪の時に前のめりに転ぶと膝をぶつけてしまうことも。膝は滑走に重要な部位なだけでなく、日常生活においても不便になりかねないので、しっかり対策することが大切です。
▶選び方のポイント
- 動きやすさ:膝の屈伸運動を妨げない構造。
- 固定力:滑走中にズレ落ちないしっかりとした固定力。
スノーボード用ソックス|足元の疲労軽減と保護
実はソックスもスノーボード用のものを履くのがおすすめ。通常のソックスと違ってブーツの中で足がずれるのを防いでくれたりクッション性の効果で衝撃吸収・疲労軽減してくれたりします。ブーツに履きなれていなかったりレンタルのブーツだったりすると、すねを痛めやすいですが、スノーボード用のソックスを履いていれば、それらも軽減してくれますし、防寒や速乾に優れているため、足先が冷たくてスノボが楽しくないなんてことも少なくなります。
▶選び方のポイント
- 丈の長さ:ブーツよりも長いハイソックスタイプ。
- 素材:ウール混紡や化繊で、保温性と速乾性を両立しているもの。
- クッション性:特に脛や足の甲、かかと部分にクッションがあるもの。
ネックウォーマーorバラクラバ|防寒&首や顔の保護
スノーボード中、顔や首は風・雪に直接さらされやすい部分です。冷え込むと体力低下につながるだけでなく、意外と痛い雪の結晶から肌が傷つくのを守ってくれます。また、転ぶと雪に突っ込んでしまうこともありますが、バラクラバをしていれば、直接雪に触れる面積が減るので、体力低下を防ぐ効果も。
▶選び方のポイント
- 素材:フリースやウール混紡など、保温性と通気性を兼ね備えたもの。
- 長さ・形状:首だけでなく、口元までしっかり覆える長さがあるか、バラクラバタイプなら顔全体をカバーできるか。
防水スプレー|撥水維持で冷えとケガを予防
初心者のうちは転倒する機会が多いスノーボード。つまり、雪にウェアが接する機会も必然的にあがります。そうなれば、ウェアに水が染み込んでしまうことも。身体が冷えれば、体力が低下し注意力や運動機能の低下に繋がります。また、防水スプレーはウェアだけでなく、ブーツにも使えるので、余裕があれば使用しておくのがおすすめです。
▶選び方のポイント
- スノーボードウェア専用:透湿性を損なわない、ゴアテックスなどに対応したものを選びましょう。
- 噴射タイプ:広範囲に均一にかけられるエアゾールタイプが使いやすいです。
ボードワックス|板のコントロール向上で転倒リスク減
ワックスは初心者の頃はいらないと思っている人は多いと思いますが、実はやっておいて損はありません。というのも、滑りが悪い板は雪質によって急な減速や引っかかりなどに足をとられるケースもあるため。初心者のうちはボードコントロールに慣れていないため、失敗に繋がる外部的な要因は潰しておいた方がいいでしょう。ただ、初心者用の板はソールの材質的にホットワックスはほぼ必要ないので、簡易的なワックスを滑る前に施しておけばOK!
▶選び方のポイント
- 簡易ワックス:まずは塗るだけの固形ワックスやスプレーワックスから試してみましょう。
デッキパッド|片足外しの滑り止め
スノーボードのセンター部分に貼り付けて使うのがデッキパッド。リフトの乗り降りで片足になるとき使います。初心者のうちは片足でバランスをとるのが難しいため、デッキパッドがあると滑り止めになり転倒しにくくなるので安心です。また、色んなデザインがあるので、アクセントになるだけでなく、盗難防止にもなります。
▶選び方のポイント
- 素材:ゴムやシリコン製で、しっかりとしたグリップ力があるもの。
- 貼り付け位置:利き足と逆の足(レギュラースタンスなら左足)を置く位置に、ブーツのソール全体が乗るくらいの広さがあるものを選びましょう。
パスケース|リフト乗車がスムーズになりトラブル減
意外と重要なのがパスケース。最近ではウェアについている場合もありますが、無いと紙のリフト券を見せるときに面倒くさいです。ICならグローブや胸ポケットに入れておくだけで反応しますが、紙の場合はいちいちウェアから出して見せないとなので、特に初心者のうちは焦ってしまって転倒などに繋がることも。こちらは大抵スキー場にも売っているので、忘れてしまっても大丈夫でしょう。
選び方のポイント:
- 取り付け位置:ジャケットの袖やパンツのポケットなど、取り出しやすく邪魔にならない位置に装着できるもの。
- 防水性:雪や水に濡れても大丈夫な防水素材。
- 収納力:リフト券以外に小銭や小物を入れられるスペースがあるか。
まとめ
スノーボード初心者の皆さんが、怪我を恐れずに挑戦できるよう、怪我しないためのお守りアイテムを10個ご紹介しました。これらのアイテムは、ただ体を守るだけでなく、精神的な安心感を与え、あなたのスキルアップを強力にサポートしてくれます。ただし、必須なものでもないので、ヘルメットなど命に関わるものから優先的に準備できるといいですね。













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